簿記2級の独学にかかった勉強時間!事務職目指す主婦が合格した勉強法

簿記2級の難易度は、昔に比べると上がっていると言われています。

色々な簿記2級の対策サイトや参考書を見たのですが、勉強時間は最低でも3ヶ月は確保する必要があります。

試験改定してから難易度が上がったので、古い情報を鵜呑みにしないように気をつけて下さい。

ちなみに簿記2級の合格までですが、1回目は全く歯が立たず、次こそはとしっかり対策をしてようやく合格することができました。

正直、簿記2級に独学で合格するのは、難易度がそこそこ高いと感じました。

ですが簿記2級に攻略の糸口はないのかと言えば、決してそんなことはありません。

新しい簿記2級の試験対策も充実してきましたし、独学で合格できている人もまだまだいるようです。

私もスクールには通わず、オンライン講座を利用しながら簿記2級に合格することができました。

そこで今回は、私が実際に行った簿記2級の独学勉強法を紹介したいと思います。

簿記2級の合格率は低い?最近の傾向を分析しました

まずはここ数年の簿記2級の合格率を見てみると、合格率は10%から25%くらいになります。

問題が改定されてからの簿記2級は、合格率が下がりました。

ですが最近は、合格率がまた20%を超えるようになってきました。

問題が解きやすくなったのかというと、決してそんなことはありません。

難易度はそれなりにあったという口コミも多いことから、受験生がしっかり対策した結果と言えると思います。

それと改定してから、試験対策の方向性も定まってきたこともあるのではないでしょうか。

昔の過去問や参考書では対策が難しいですが、最新の情報をもとに勉強すれば合格は十分可能になっています。

あと合格率については、そのタイミングや問題によって変わります。

運が悪いと、難易度がとても高い試験に当たってしまいます。

簿記2級の勉強時間を徹底分析した結果

簿記2級を初めて受験する、または初めて簿記を勉強する人に必要な勉強時間ですが、まずは50時間で基礎を身につける必要があります

簿記を初めて学習する場合、何から手をつければよいのか、という不安があります。

2017年4月から日商簿記の「初級」という試験が新登場していますので、まず、この試験の出題範囲である、簿記の基本概念から学習するとよいでしょう。

すべての基本をしっかり理解することは、今後上級を目指すためにも、大変重要なことです。焦らず、時間をかけて勉強しましょう。

簿記の学習は、文字通り「まじめにコツコツと」と行うことが、何よりの近道です。

基本が何より大切ですので、余裕をもって、勉強時間の目安は、50時間程度必要です。現実的な感じで、1日2時間の勉強時間で、25日となりますので、1ヶ月程度でマスターできます。

基礎ができてる受験生に必要な勉強時間

簿記の基礎ができている受験生が簿記2級を受ける場合に必要な勉強時間は、150時間ほどになります

簿記2級になると、原価計算などの特殊な項目が登場し、少々ややこしくなってきます

ですが基礎ができていれば、あとは練習問題などを続けていくだけです。ですので恐れず、しっかりと着実に学習を進めます。

積み重ねた学習を生かしながらの学習ですので、復習の時間も見積もって、150時間。一日2時間の学習で75日=2ヶ月半が勉強時間となります

効率よく簿記2級を勉強するための時間の使い方

効率よく勉強するには、10分~30分の空き時間で、仕訳や転記といった「作業」的なトレーニングをすることです。

そして集中して取れる時間(1時間など)は、応用系や新出事項や、計算書どうしの関係、ルールなどの勉強に充てるようにし、メリハリをつけることが大切です。

今、どちらの学習をしているのかを意識し、時間管理をすることで、効果的に学習が進められます。

昼休憩の10分、食後の10分、寝る前の30分など、ボーっとしてしまう時間の一部を「作業」に充てて効率アップを図ります。

通信講座で簿記2級の勉強時間を減らせるか

書店には、簿記の学習本が数多く販売されています。「簿記に挑戦しよう」といって、意気込んで本を買い、はじめは知らないことだらけの世界に戸惑い、面倒になって途中やめ・・・なんていうことも多々あります。

短期間で効率よく、確実に合格を目指すのであれば、通信講座を利用してみるとよいでしょう

通信講座は、オリジナル講義の動画がセットになっているものが特に良いと思います。動画講義を受ける曜日を決めて、スケジュール管理をすると、勉強時間が確保しやすくなります。

通信講座には、電話・メールなどで質問を受け付けてくれるシステムがありますし、レポート提出・添削サービスもありますので、これらを利用し、「だれか」と繋がっておくことは、モチベーション維持に大いに有効です。

こういったシステムを利用することで、勉強に行き詰って無駄な時間を過ごしてしまうことを防げますので、結果的に、勉強時間を減らすことができます。

簿記2級の勉強時間まとめ

簿記2級で大事なことは勉強時間の確保と、効率の良い勉強法になります。

簡単な資格ではありませんが、着実に勉強すれば簿記2級は誰でも合格できる資格です。

ただ勉強時間が取れず、中途半端な知識で失敗する人も多い資格になります。

簿記2級はなるべく1回で合格しておきたい資格になるので、もし勉強時間が取れない場合はなるべく効率よい勉強法を使いましょう。

苦手意識がある人には難しい試験ですが、勉強時間をある程度確保し効率よく勉強すれば合格は決して遠くありません。

簿記2級を独学で合格するための勉強法

簿記の試験の特徴として、満点を取らなくても簿記2級の資格は取得できます

独学でも効率よく勉強することで、簿記2級でも合格することはできます。

一般的な簿記2級合格者の勉強法をまとめると、以下のような流れが理想的になります。

  • 簿記2級のテキストをなんとなく理解する
  • 簿記2級の問題集で徹底的に問題演習
  • 検定対策のテキストで総仕上げ

効率的とは言っても、特別すごい勉強法をする必要はありません。

むしろ基本→応用の流れをきちんと理解することが、簿記2級合格には重要になります。

ちなみに参考書は数多く購入するよりも、参考書1冊と過去問1冊を徹底的に勉強した方が独学では効率よく勉強できます。

あまり多くの参考書や問題集に手を出すと、中途半端で終わる可能性があるからです。

簿記2級の参考書や問題集選びですが、解説が丁寧で理解しやすいものを選ぶのが効率化のポイントになります。

特に問題集は、間違えた問題を理解するために解説が丁寧なものを選びましょう。

私も色々な参考書を見て、解説が丁寧でわかりやすい参考書を使って独学をしました。

では実際に私が使った参考書や問題集を紹介しながら、効率的な勉強法を説明します。

簿記2級対策におすすめの参考書

簿記2級に独学で合格するためには、最初は全体像を把握することが重要です。

基礎的な知識を身に着けていないと、問題を解くことができないからです。

基礎的な内容を身につけるには、みんなが欲しかった簿記の教科書を使うのがおすすめです。


みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 商業簿記 第8版 (みんなが欲しかったシリーズ)

みんなが欲しかった 簿記の教科書は、イラストなどを使って簿記2級をわかりやすく解説している参考書になります。

この参考書の良い点は、馴染みのない簿記用語を図やイラストでイメージできることです。

一つ一つの解説が丁寧なので、しっかりと簿記2級に必要な知識を身に着けることはできます。

私の場合は、通勤やお風呂などでじっくりと読んで3日間で簿記2級の概要を勉強しました。

この参考書だけで簿記2級合格は難しいですが、独学での最初の一歩としては非常に優秀な参考書と言えます。

ここで基礎力をつけることで、問題を解くための地盤を作ることができます。

ポイントとしては、じっくり読むのではなく概要を理解することです。

全てを理解しようとすると、時間がかかって勉強の効率が悪くなります。

目的は簿記2級の基礎知識を身に着ける勉強なので、全体像がイメージできれば成功と言えます。

マンガでイメージできるので、活字の参考書よりは理解しやすいと思います。

商業簿記の概要を把握したら、次は工業簿記の対策も必要です。

工業簿記も、商業簿記と同じシリーズのみんなが欲しかった簿記の教科書がおすすめです。


みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 工業簿記 第5版 (みんなが欲しかったシリーズ)

こちらは商業簿記の問題演習が終わってから読むことがおすすめです。

簿記の参考書を隅々まで暗記する人もいますが、資格取得においては効率よいとは言えません。

時間が限られている中で合格するためには、完璧主義は逆効果になります。

ポイントを絞った勉強をすることで、難易度の高い簿記2級の対策をすることができます。

そのために簿記の参考書は、2回程度読むことをおすすめします。

完璧に覚えるのではなく、概要を覚えることを意識してください

簿記2級独学で問題演習をするときのポイント

簿記2級に必要な基礎知識を身に着けたら、あとはひたすら問題演習をすることが大事になります。

簿記2級のテキストを読み終えたら、実際の試験と同レベルの問題集で問題演習をします。

問題集のおすすめは、パブロフ流でみんな合格になります。


【Amazon.co.jp 限定】簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 商業簿記[2019年度からの試験対応]合格応援セット◆「パブロフくんの特製付箋」付

この問題集の良いところは、読んだだけでは解けない簿記2級の問題を、わかりやすく手順化して理解しやすい解説を載せているところです。

そのため簿記2級問題の解き方のポイントが、独学でもマスターできる問題集になっています。

参考書を読んだけど、簿記2級の問題が解けない人でも無理なく実力アップできるおすすめできる参考書です。

もう一つこの段階で勉強を効率化させるには、ただ問題集を解くだけではいけません。

問題演習を解く勉強のポイントは、間違えた問題の復習になります。

簿記2級に限らず資格試験で失敗する人は、この復習を軽視していると思います。

簿記2級などの資格試験は、基本的には過去問や同じような問題が数多く出題される傾向にあります。

数学のような、一から考える高度な計算などは全く要求されません。

そのため反復の勉強で、誰でも必ず簿記2級は合格できるはずなのです。

私はこの問題集を、1冊まるまる徹底的に勉強をしました。

間違えた問題をしっかりと復習することで、確実に簿記2級に合格できる実力を身に着けることができました。

日数にすると1日3時間の勉強を約10日続けた結果、ほとんど問題が解けるようになっています。

商業簿記の対策が完了したら、次は工業簿記の対策も必要です。

4問目と5問目に出題される工業簿記も、配点としては高いので簿記2級合格ではとても重要です。

順序はどちらでも良いのですが、私は商業簿記を終えてから工業簿記の対策をしました。

工業簿記は商業簿記とは内容が異なるので、商業簿記を完璧にしてから進んだ方が効率よく勉強できます。

ただし時間がない場合は、同時に勉強するスケジュールのほうが良いでしょう。

簿記2級は、決して独学の勉強で合格できないほど難易度は高くありません。

ですが多くの人が不合格となるのは、知識の定着をしていないのが原因だと思います。

問題集は解くことがゴールではなく、正解率を上げることがゴールなのです。

しっかりと問題集を復習して勉強することで、独学でも簿記2級は合格できます。

簿記2級の過去問で総仕上げ

簿記2級の勉強は、過去問対策が非常に重要と言われています。

過去問をしっかりと対策することで、簿記2級の傾向を掴むことができるからです。

実際に私も、最後の総仕上げで過去問を解くことで正解できた問題がありました。

簿記2級の過去問で総仕上げをする場合、以下の2つのポイントに気を付けましょう。

  • 簿記2級試験の時間配分を気にすること
  • 簿記試験ではケアレスミスをしないこと

簿記2級の過去問は実際の試験と同じ時間配分で行うこと

どんなに問題が解けるようになっても、時間オーバーしては意味がありません。

特に簿記2級は、時間がかかる問題が出題されます。

時間配分に気を付ける勉強をしなければ、本番で失敗してしまいます。

過去問を解く場合は、実際の試験と同じ時間配分で勉強しましょう。

ここで時間配分をマスターすることで、本試験でも落ち着いて対応することができます。

特に初めて簿記2級を受験する人は、この時間配分に注意して下さい。

簿記の試験は長いのですが、実際に集中力が持つかは別問題です。

簿記2級は120分と時間が長いので、慣れていないと途中で息切れしてしまいます。

簿記試験前の1週間で、確実に時間の使い方をマスターするようにしましょう。

簿記試験ではケアレスミスが命取りになることもある

簿記2級では、正解か不正解の2種類しかありません。

どんなに途中経過が良くても、答えが合っていなければ不正解なのです。

ちょっとしたケアレスミスが、合否を分けることすらありえます。

特に実際の試験では、かなりの緊張でミスをしやすくなります。

なるべく本番と同じ状況で、免疫をつけておくことが大事になります。

総仕上げの段階では、ミスがないかのチェックもしっかりと行う癖をつけましょう。

特に気を付けたいのは、計算ミス引っかけ問題のミスになります。

この2つは後で非常に悔しい思いをするので、普段から気を付けて勉強しましょう。

普段の勉強でケアレスミスに気をつければ、実際の試験でも無駄な間違いをなくすことができます。

練習とは考えずに、本番と同じ気持ちで総仕上げをして下さい。

何度も見直しをすることで、確実にミスを減らすことができます。

簿記2級でおすすめの過去問題集

簿記2級の過去問題集は、1冊購入して勉強すれば十分です。

しっかりと1冊全て終わらせれば、確実に合格できる実力が身につきます。

個人的におすすめの過去問題集は、合格するための過去問題集シリーズになります。


合格するための過去問題集 日商簿記2級 '19年11月検定対策 (よくわかる簿記シリーズ)

これはTACから出版されている、簿記2級の過去問題集になります。

簿記は過去問対策で合格できると言われるように、過去問を解くことで合格率が上がります。

TACの教材は、解説が非常に丁寧でわかりやすいのが特徴です。

過去問題集は色々ありますが、これ1冊終わらせれば簿記2級対策としては十分です。

合格のポイントは、間違えた問題をしっかりと理解することになります。

独学で合格するためには、良い教材を使って効率よく勉強するのがポイントになります。

簿記2級は計算機選びも重要になる

簿記3級の勉強法でも説明しましたが、計算機選びが簿記試験では重要です。

ただしこれは新しい最新のものを選ぶということではなく、使い慣れた計算機を使うことを意味します。

新しい計算機を購入したからと言って、使い慣れないものは計算ミスに繋がります。

正直なところ、簿記2級の試験であれば複雑な機能の計算機は必要ありません。

最低限の計算ができれば、合格することは十分に可能です。

簿記2級の計算で必要なのは、スピードと正確性になるからです。

簿記試験で計算ミスをしないためには、使い込んだ計算機を使うのが一番になります。

簿記2級を受験するのであれば、普段使っている計算機があると思うのでそれを使いましょう。

もし新しく購入する必要があるのならば、カシスの電卓がお勧めです。

カシオ CASIO グリーン購入法適合電卓 12桁 時間・税計算 デスクタイプ DF-120GT-N

簿記2級は計算に時間がかかるので、慣れた計算機で試験を受けましょう。

余計なミスを減らすことも、簿記2級の合格には必要なことになります。

たった1問のミスでも、合否に関わるので注意して計算機を選んでください。

簿記2級の独学にはスクールの模試もおすすめ

簿記2級は独学の勉強で合格できますが、スクールの模擬試験は絶対に使った方が良いメリットです。

自宅での学習では、過去問を使ってもどうしても本番同様の緊張感が出せません。

実際に試験同様の模試を受けられるのは、スクールならではのメリットと言えるでしょう。

スクールの模試は、簿記2級の講座を受けていなくても受験できる場合も多いです。

私も模試だけを申し込んで、本番さながらの雰囲気で簿記2級対策をしました。

しかもスクールの模試は、最新の出題傾向に合わせた問題を出題してくれます。

自然と簿記2級の対策ができるので、必ず受験することをお勧めします。

本番1ヶ月前から2週間前位に、TACや大原などで模試を申し込んでみましょう。

スクールに行く必要性は必ずしもありませんが、模試だけは絶対におすすめできます。

簿記2級の通信講座を利用するなら

簿記2級は難易度はかなり上がりましたが、独学でも合格することは可能だと思います(大変ですが)。

参考書や問題集も、簿記2級の出題範囲を丁寧に分析しているので、きちんと理解すれば合格できるだけの実力をつけることは出来ます。

ですがそれでも不安という人はいると思います。(むしろ不安がない人はいないと思います)

年に何度も受けられない簿記の試験なので、少しでも合格率を上げる工夫をすることも大事な試験対策になります。

通信講座は、絶対に必要ではありませんが、合格率を上げる一手になるので検討してみても良いと思います

実際に私も、簿記2級の対策に口コミで評判が良い通信講座を使いました。

スタディングという通信講座はなかなかおすすめで、忙しい方でも隙間時間にスマートフォンで効率よく学習できる講座です。

教材の中に質問サポートや模試、試験受講料、DVD、冊子などが付いていないことで価格を抑えているようです。

ビデオ、音声講座を繰り返し聞くことで脳が記憶(インプット)したことを、通勤問題集で学習(アウトプット)します。最適な順番で無理なく無駄なく講座を学習できる機能が組まれていました。

必ず使った方がいいわけではないのですが、資格試験は効率よく勉強することも大事なので口コミで評価が良い教材を使った方がいいと思います。

スタディング

簿記2級は、難易度も上がり簡単に合格できない資格になったので、独学で勉強するなら勉強時間をしっかりと確保するようにしましょう。